服を脱いだ日(犯罪被害者の手記)

わたしは騙されやすい女だと、人は言う。憎い男がいる。憎んでも憎みきれない男。夏が来た。あの日も、とてもあつい夏のことだった。 ひきこもりのわたしはタロットや占いの勉強を1人で暗い部屋でしていた。インターネットでタロットの教室を見つけた。幸い…

洗脳

すべて洗脳だ。学校の教育も、テレビから流れる映像も、ネットの海に漂う情報も、すべて洗脳だ。 洗脳が恐怖である。染まられる。染み込んで、私がわたしでなくなる。受け入れられない。すべて拒絶した。 自分の世界に閉じこもっているのは気持ちいい。自分…

(それは)そうとうつうつ日記

今私の目の前に、食パンが2枚並んでいる。これを食べるべきかどうかで悩んでいる。そのぶん何も楽しくないし何も感じられないまま過ごすことになったとしても、何も考えず何も食べず生きられたらいいなあと思っていた。と言うか自分にものをたべる権利すら…

忘却の果てには

今日もテレビの明かりだけでこれを書いている。 昨日のことを思い出してみる。スーパーに行ったことは覚えている。彼がお惣菜を買ったんだった。友達とバラを見に行った。それ以外のことは、なんだっけ。何をして何を考えていたんだっけ。 これを私にとって…

わたしの部屋に入ってこないで(さーちゃんの日記)

さーちゃんは何でも欲しがった。ピアノ、大きいくまのぬいぐるみ、それからわたしの顔。さーちゃんはゴミ箱になりたい、とよく言っていた。まーちゃんになれないのなら、ゴミ箱になりたいって言ってた。そんなさーちゃんは大人になった。ヒールを履いて、髪…

黒く絵を塗りつぶして、大人になる

今日も黒く絵を塗りつぶした。うまくかけなくて、絵が見えなくなる迄塗りつぶす。 ノートは黒く塗りつぶされた絵でいっぱいだ。今迄もそうやってきた。そうやって、わたしは大人になった。 テレビの明かりだけで過ごしている。まぶしくて、カーテンのすきま…

女はバカのほうがいい

と言ってるひとがいた。 元彼が新しい彼女のことをあの子はバカだから、と言っていたのを思い出した。

宇宙人

宇宙人みたい、と言われることがある。なんで?と聞いたことがないから、理由は分からない。 友達が「私は本来の自分を消して社会生活を送ることを人間のふりと呼んでいる。」と言っていたけれど、それにちょっと似ているのかもしれない、私は普通や当たり前…

生活

わたしとは関係のないニュースがやっていて、どこかでわたしとは関係のないだれかが死んで、どこかでわたしとは関係のない誰かが殺されている。わたしはテレビを静かに消すと、部屋はしんと静かになった。築50年の家の中で水滴がシンクに弾ける音だけが聞こ…

無題

わたしは本当にわたしなんだろうかという狂った自意識があるし、だれとも会ってなくて、だれとも会話していない日々がつづいたりすると自分は幽霊にでもなってしまったんじゃないか、本当は人から見えない存在なのではないかという妄想に似たことを、すこし…

躁鬱日記

ラミクタールで躁転してしまったのかここ数日続いている躁状態のせいでねむれないので現在の状態について記録をする。 煙草を吸った時にきづいたこと(のどが焼けるので途中で火を消して深呼吸を数回した) ○何人もの自分(下記参照)がいるので本当の自分が…

橙色の裸

世界がアパートの一部屋の中で完結していたので、外界に出ると自分のぼけについてきづいたりする。たとえばねこの動きだとか。えんぴつのもちかただとか。そんなところ。 ハンちゃんはクラスのみんなから渡されるわたしの誕生日カードにえんぴつをもつ自分の…

すべての幻想を打ち破ってゆく。

小学生の頃教わったことと、いま自分が大人になってある現状の自分に大きな差があることに最近気づいた。小学校では夢や希望を無理矢理抱かされ、その度に作文を書いた。20歳をすぎたわたしは、夢も希望もなく生きている。 子供の頃、うすうすと自分と他人…