生活

わたしとは関係のないニュースがやっていて、どこかでわたしとは関係のないだれかが死んで、どこかでわたしとは関係のない誰かが殺されている。わたしはテレビを静かに消すと、部屋はしんと静かになった。築50年の家の中で水滴がシンクに弾ける音だけが聞こえる。

何日も眠ったままのときがある。あまり外に出ない。家にずっといる。たまに絵を描いたり本を読んだりしているけれど、ほぼ眠っている(なにしてるの?とたまに聞かれるとくるしくなるのはそのせい)。仕事は6ヶ月しかつづかなかった。躁鬱をだましだまし働いていたけれど、怒られて、怒られて、ウツになって。それ以来働いていない。元々感受性が強い方だった。引きこもって、自分の殻に閉じこもって気持ちいい、はずなのに孤独。かきむしられるようなくるしさ。収入は彼氏からのお金で、彼がセーフティネットだったけれど、別れてしまったら今月、家賃払えないじゃん。ビンボーだと心がすさむ。悪いことも考えた。こんな仕事、と言って怒る人もある。精神を病んでいて、働けなくて、ずっとビンボーだ、お金がないという状態はお嬢様にはきっとわからないだろう。

生活できるすこしのお金があればいいのに、それすらむつかしい。学生時代聞かされていたように働いて、稼いで、いつか結婚するみたいな理想の生活が普通であたりまえにそれができると思っていた。現実は違った。テレビを見てドキッとして、わるいことばかりかんがえてしまうから、忘れるために今日も眠ってばかりいた。きのう潮風に吹かれた髪がごわごわする。